昨日は熱効率の話を書きました。今日は伝達損失の話を書きます。
エンジンの出口のパワーからタイヤのパワーに至るまでの
損失が伝達損失です。
伝達損失ですが、ガソリン車ではトランスミッション損失と、
ブレーキの摩擦損失が挙げられます。他には12V系の損失と
エアコンの損失ですね。
これがイメージが沸きますでしょうか。
もし、これらの損失がなかったら、伝達損失はゼロで、
エンジン出口のパワー=タイヤでのパワーになるわけです。
でも、無理ですよね。トランスミッション、12V系とかはゼロに
なりますが、ブレーキ摩擦の損失はゼロになりえません。
これがゼロになるということは、ブレーキが効かないということですから。
ハイブリッド車に話を移しますと、ガソリン車の損失プラス、電気系損失が
加わります。もう少し詳しく言うと、バッテリーの損失とモータ、インバータ損失です。
エンジン出口のパワーがどういった経路を通ってタイヤに伝わるか、
それによって伝達損失が変わってきます。全くモータ類を使わなければ、
理屈上は電気系損失はゼロになります。でも、それではガソリン車と同じです。
ハイブリッド車はいかなる時もガソリン車と同じ燃費は許されないので、
必ず電気を使う、とは限らないのですが。
先ほど、ガソリン車は伝達損失をゼロにはできないと書きましたが、
ハイブリッド車は可能です。電気系損失がゼロになれば、摩擦ブレーキを
使わず、回生ブレーキでエネルギーを回収できるので、
伝達損失ゼロの世界では、エンジン出口パワー=タイヤでのパワーに
なります、いやならないのです。
というか、ならないでもいい、のがハイブリッドの特徴です。
ガソリン車が一番困るのが、エンジン出口パワー≒タイヤでのパワーと
しなければならないことなのです。
