前回は、この図

で、赤丸でエンジンをかけると言いましたが、なぜ他の場所ではだめなのか
という話をします。
他の場所とは

上の図で言う、黄色や緑の部分です。
なぜかと言いますと、エンジンの出力は直接駆動と余剰分の発電に分かれますが
(ノートe-POWERの場合はすべて発電ですが)
例えば、タイヤ軸で10kW必要な時に、ハイブリッドは効率がよいからという
理由でエンジンが20kW出したりしますが、20-10=10の差の10kWは
バッテリーに充電されます。
これはガソリン車ではできない技で、ガソリン車でも10kW欲しい時に
20kW出すことは可能で、熱効率はよいですが、アクセル以上にパワーが
出るので違和感があるはずです。
ハイブリッド車の場合は、10kW欲しい時に20kW出しても、10kWは
裏で充電されているだけなので、ガソリン車のようにタイヤ軸で20kW出て
しまって、おかしいということにはならず、ちゃんと10kWになるので
違和感はありません。
さて、それが黄色、緑の部分でそういうことをすると、5kW欲しい時に
20kW出す、というようなことになり、バッテリーに一時充電する分が
多くなってしまいます。これはノートe-POWERでも同じことです。
ノートでも、エンジンが20kW出したら20kW発電しますが、
5kWは直接駆動モータに回り、15kWはバッテリーに一時蓄えられます。
バッテリーに一時蓄えられる分は、エンジン-発電モータ-バッテリー
-駆動モータ-タイヤというエネルギーの流れとなります。
一方、直接駆動モータに回る分はエンジン-発電モータ-駆動モータ
-タイヤというエネルギーの流れになり、バッテリーへの寄り道がありません。
寄り道すると、その分電気ロスが出るので効率が悪くなります。
ということで、なるべく大パワーの部分でついでに充電した方がよいという
ことになります。ハイブリッド車は軽い負荷のところでEV走行をして
効率を上げることが利点の一つとなります。
