SOC制御の話の続きを書きたいと思います。
ハイブリッド車のSOCはどんな動きをするのだろうか・・・
EV走行の時は下がり続けます(ブレーキ回生では上がりますが、
下り坂でない限り、加速、ブレーキ回生の繰り返しをすると
SOCは下がります)
止まっている時も同様です。となると、エンジンがかかっている
時に余分にエンジンパワーを出してSOCを上げることになります。
では、どんな時にエンジンがかかって、止めるのかということに
なりますが、燃費がよくなるような境目にするのが妥当です。
しかも、JC08とかのモード燃費がです。いずれにせよ、
負荷が低い(アクセルの踏みが少ない)時はEVで、
負荷が高い(アクセルを踏み込んでいる)時はエンジン走行+
バッテリチャージで、その中間のどこかに境目がある
という感じです。
そうすると、どうなるかというと、渋滞走行とかのアクセルの
踏みが少ない場合が多い走り方ではEV割合が増加し、
チャージの機会が減るのでSOCが下がり勝ちになります。
逆に、上り坂、高速などはSOCが上がってきます。
ここから先は車によって変わってくるところですが、
アクアの場合はSOCが低いとチャージ量(パワー)が
増えるようです。これは理にかなっている話で、
渋滞してきたからと言って、SOCが下がってくるのを
黙って見てるだけではまずい、ということです。
SOCが下がると、前回書きましたように、40%を
切ったらSOC回復モードになってエンジンが止まらなく
なります。要するに、優先度が
SOC回復>エンジン動作点(燃費)
となった状態なのです。要するに燃費が悪化します。
これには誤解があって、トリップの燃費を見ると、
SOC回復モードになって、エンジンが止まらなくなると
燃費値がみるみる悪化するのでイメージが悪いのですが、
実際は将来走る分のエネルギーを今生み出してるだけ
なので、見た目ほど悪くなっていません。
例えばわかりやすく書くと、
停車中にSOC回復モードになって、今まで30kmを1Lで走っていて
30km/lだったものが、500cc燃料消費して、30kmを1.5Lで
走るので20km/lになってしまった!やっぱりSOC回復モードは
ダメだ!となるのですが(実際はこんな悪化の仕方はしませんが)
その時SOCが40%から80%に回復したとすると、80-40=40%分
走れる距離を分母の30kmに足してやらないといけません。
SOC回復モードは将来EVで走れる分を先取りしているので、
正確に評価しようとすると、その先取り分も計算に入れる必要が
あります。それが例えば10km(/40%)とすると、燃費は
(30+10)/1.5=26.7km/lなので、悪いは悪いけど
思ったほどじゃないな、ということになるのです。
目安ですが、SOC回復モードでの燃費悪化分の半分は
後で取り戻せると考えてよいと思います。3km/l悪くなったら
実際の悪化は1.5km/l分ということです。
実際に試すには、SOC回復モードが終わってから
もう一度SOC回復モードになるまでEVで粘ってみると
わかります。そのSOC回復モードになる直前の燃費と
最初のSOC回復モードになる直前の燃費の差が悪化代になります。
