昨日走行抵抗の話を書きました。
走行抵抗は単位はNです。Nは押す時の力の単位です。
走行抵抗が100Nというと、10kgくらいの力で押されているという意味です。
走行抵抗は距離あたりの仕事量でもあります。
結論から言いますと、走行抵抗が100Nの場合、100J/mです。
クルマ的には、単位をkmにしますと、100kJ/kmとなります。
100kJはだいたいガソリン10cc相当なので、1kmあたり10ccです。
この10ccは低発熱量ではなくて、それを熱効率をかけて
エンジンの出す力に換算したものです。
ということは、走行抵抗が100Nの場合、燃費は100km/l相当になります。
うーん、何か書いていながら変ですね。燃費は速度にも関係あるはずですが・・・
ちょっと考えましたが、要するに、例えば40km/hの走行抵抗が100Nの場合
燃費が100km/lになるということです。○○km/hの走行抵抗が100Nの
燃費は100km/lなのです。20km/hであろうと、80km/hであろうと。
これは、まず単位の変換をします。力[N]×速度[m/s]=仕事率[W]となります。
両辺に時間をかけると、N×m=W・s=Jとなります。なので、N=J/mです。
燃費は何km/hでの燃費とは言ってないので、ある速度の走行抵抗が100Nだったら
燃費は100km/lになるということです。ちょっとわかりにくいですね。
ちなみに、速度が低い領域では、走行抵抗が100Nというのは十分にありえますが
燃費100km/lはあり得ませんね。これはそれだけ伝達効率の影響が大きいという
ことかと思います。30-40km/hでノロノロ走っていても燃費はせいぜい50km/lと
いうところかと思います。
例えば40km/hくらいなら、仕事率は1kWくらいですが、1kWだと、12V系の
消費電力が200Wでも20%も燃費が悪化します。こういった具合で、
燃費がよくなると細かいところが効いてくるということかと思います。