加速抵抗と勾配の説明で、税金のようだということを
書きましたが、わかりにくいかもしれないので、もう一度説明いたします。
加速したものはいつかは減速するわけですし、
上ったものもいつかは下るので、その貯めた速度エネルギー
(電気あるいは燃料エネルギーが速度エネルギーに姿を変えた)
や、位置エネルギーはいつかは回収されます。
例えば、走行抵抗がゼロの場合(球を転がしたらいつまでも転がっていくような
状況を思い浮かべるとよいと思います)加速と勾配でしかエネルギーを
使いません。加速は1/2mv^2ですね。勾配はmghですね。
それで、損失がゼロだとすると、減速時に1/2mv^2とmghはそのまま
回収できるので、エネルギー消費は発生しませんが、
そういうわけに行かず、電流を流すだけでもi^2Rだとかモータ、インバータ損失が
あるので、走行抵抗がゼロだと一見速度や位置エネルギーに変換された
分が100%返ってくるようにも見えますが、例えば10%くらいは損失で消えます。
パワーを出したり戻したりする時にいつでも10%程度引かれるとことが
何だか税金のように見えるので、税金と例えました。
ということで、加速、勾配分についてはエネルギー消費は税金分を考慮すれば
よいことになります。