昨日、坂でどの程度燃費が悪くなるのかという話をしていましたが、
私は1000m=ガソリン1Lと覚えています。
どうやって計算するかというと、1200kgの車で、位置のエネルギーが
mghですので、1200×9.8×1000=11760000J=11760kJ
ガソリン1kgの低発熱量は43500kJとして、比重0.745として熱効率35%として
43500×0.745×0.35=11342kJとなります。
ということで1000m上がると1L余計に消費すると考えています。
自宅からどこかに行って帰ってくる時でも、行きと帰りの燃費は必ずしも同じでは
なく、どちらかがよい場合があります。そのような時、高度差が原因の一つになります。
高いところや低いところに向かっているという意識がなくても、50m程度の高度差は
よくあるので、50ccの燃料消費量差(いや往復なので100cc差)はありえます。
目的地までの距離が30kmで燃費が30km/lの場合、燃料消費量は1Lですので、
50mの高度差で0.95Lと1.05Lになり、燃費は31.5km/lと28.6km/lとなります。
特に坂が気になるのは電気自動車なのですが、なぜ坂が気になるかというと、
坂で燃費が悪くなるのはどんな車でも同じなのですが、航続距離が少ないから
それが目立ちやすいからではないかと思います。たとえ上り坂で燃費が
悪くても、下りでチャラになればあまり目立ちませんが、例えばリーフの場合、
東海北陸道を北上したことがありますが、長良川SA(50mくらい?)で給電して、
次にひるがのSA(900mくらい?)で給電するのですが、距離は確か65kmくらい
だったと記憶しますが、900-50=850mでの高度分の電気エネルギーは1L分(11760kJ)
×リーフ車重(1.5tくらい?)×0.85=15000kJくらい=4.2kWhとなります。
65kmの電費が平地で8km/kWhとすると、消費電力は8.1kWhくらい、
ということで普通より1.5倍も消費して、残り距離が消えるくらいSOCも減るので
印象深いのかなと思います。明らかに山の方に行くときは高度差をエネルギー換算
しておくとよいかと思います。