燃費をよくする方法を理解するために、そもそも損失にはどのような種類が
あるかを説明したいと思います。
ハイブリッド車が走るためのエネルギーは100%ガソリンから生み出されます。
それがエンジンパワーとなって、走行抵抗に打ち勝って走ります。
こんな感じですね。燃料パワーの35%がエンジンパワー(軸出力)となって取り出され、
伝達損失が目減りして走行抵抗になるという感じです。
書き方を変えるとこんな感じです。
燃料パワーの65%(黄色部分)がエンジン損失(冷却損失や排気損失など)に消えて、
35%がエンジン出力になりますが、そのうちの5%分は伝達損失で目減りして(紫色部分)
30%がタイヤ出力(=走行抵抗)になるという具合です。
ここから伝達損失について書きますが、伝達損失は
・モータ系損失(鉄損、銅損、インバータ損など)
・ギヤ系損失(ギヤの摩擦損失、オイル攪拌損失など)
・12V系損失(12V消費電力、DCDCコンバータ変換損失)
・バッテリー損失(バッテリーの内部抵抗損失)
・ブレーキ損失(ブレーキパッドで車を止める分の損失)
だいたいこの5種類ぐらいに分けられます。
これらの損失がどのように、どれぐらいのレベルで関わるかを知ることで
燃費走行がしやすくなると思います。今後さらに考えてみたいと思います。