強制充電の話は何回か書いたかと思いますが、
SOCはどうやって決まっているかと言うと、OCVとSOCの関係を
使う方法と、電流積算を使う方法があるようです。
私の乗っているアクアは普段は電流積算でSOCを計算していますが、
SOCが40%付近になると突然SOCが飛ぶことがあります。
この現象を下飛びと勝手に名付けています。
電流積算だけだと、誤差が積算されて変な方向に行ったりするはず
なのですが、その補正の一つであろうと考えています。SOCは40%に
なってはいないけど、OCV計算だと40%になってしまっていて、補正を
かけた、ということです。補正ポイントはどうもこの40%しかないのでは
ないかと思います。(なぜかはわかりませんが・・・)
どういう時に発生するかというと、SOCが40台前半にもかかわらず
EVで粘っていると、SOCが飛ぶ、わけではないのですが、異常な
速さですーっと下がっていきます。それで、40を切ってエンジンが
かかって強制充電状態になる、ということです。
強制充電になるとアクセルオフしても停車してもSOCが45%に
なるまではエンジンがとまらず、燃費悪化する、と言われています。
アクセルオフや停車をするから燃費が悪くなるのでは?
ずっとアクセルオン(たまたま上り坂など)していれば燃費は
悪化しないのでは?という考え方もあるのですが、
前にも書いたのですが強制充電で燃費が悪化するのは
エンジンが止まらないからでなく、SOCが下飛びするからです。
例えば、SOC45からEV走行をしてSOCが40%に下飛びしてしまった
とすると、再度45%に復帰するまでの充電のエネルギーは丸損です。
それが燃費悪化の原因の一つです。
もう一つ燃費悪化の原因があるのですが、電流積算だと充電すれば
その分SOCが上がるのですが、下飛びするとSOC計算法がOCVによる
計算に変わります。これが、しばらく充電しないとSOCが上がらないのです。
単にエンジンをかけているだけだと30Aくらいの充電なのですが、
10秒充電してもSOCは上がりません。
砂漠に水を撒くような状態になってしまい、これも充電エネルギーが
丸損で燃費悪化になります。このダブルの効果で燃費悪化になります。
(要するに、強制充電になっても下飛びさえしていなければ燃費は悪化しない)
でも、下飛びしてしまうんですよね。微妙な下り坂で20A程度放電しながら
EV走行している時とか、放電一方になってしまいついには飛んでしまう。
通勤などだと飛びやすいポイントが出てくると思います。
そこで対策なのですが、下飛びは早めの対策がよいです。
30Aほど充電してSOCの動きを見て、2-3秒充電して動かなければ怪しいです。
どうも飛んだな、となればブレーキを踏んで90Aの充電を2、3秒入れるのが
よいです。SOCが2単位(0.8%)上がれば電流積算に戻っています。
なるべくOCV計算の変なSOCの動きから早く脱するのが燃費走行の秘訣です。
今回は図も何もなくて申し訳ありませんでした。