HVがガソリン車より燃費で工夫している点ですが、
その一つはエンジン動作点です。

この図を見ていただきたいのですが、
ガソリン車の場合、エンジンがどれだけパワーを出すかは
アクセルの踏み具合で決まります。10kWの踏み具合なら
10kWしか出しようがありません。上の図はエンジンの
熱効率の等高線で、点線が熱効率最適ラインです。
10kWは100Nm、1000rpmでもあり、50Nm、2000rpmでも
ありますので、矢印の点線上の80Nm、1250rpmくらいを
燃費的には選択したいのですが、そういうわけには
いきません。有段変速機の場合はギヤ比が決まっているので
○速なら△△△△rpmのように一意に決まってしまいます。
CVTであれば燃費のよいところを選択できます。ただし
ギヤ比幅には上限があるので、最もハイギヤでも回転数を
落としたりないような時には最適燃費線上を選択できません。
しかも、たとえCVTで最適燃費線上を選択できたとしても
本当の意味で最適燃費なのは図の等高線の頂上(だいたい
100Nm、2000rpmくらい)なので、それを選ぶことはできていません。
(それは当然で、10kW分しかアクセルを踏んでいないのに
燃費がいいからと言って勝手に20kW分パワーを出されると
パワーの出しすぎで困ることになります)
HVの場合は、10kWでも20kW分出しておいてモータで
10kW分充電しておいて(差し引いて)、走行するための
出力は10kWにする、というようなことができます。
そして、その充電した分はあとでEV走行の電力源として
使うことができます。
