普段燃費走行をしている時も、周りに車がたくさん
いる状態で走っているので、燃費第一のエゴ運転は
なかなかできません。
例えば目の前の信号が赤になって、そのまま惰性で
止まりたいところですが、後ろの車から無言のプレッシャーを
感じて、仕方なく赤信号の直前でブレーキをかけるような
運転をせざるを得ない時もあります。
最悪そんな時は今まで走っていた速度のエネルギーを
あまり回収できないことも考えられます。
ああ、今のブレーキ、電流100A超え、取れてないなぁと
思うこともあるでしょう。そんな時、どの程度損をしているのか
を計算してみます。
例えば、50km/hで走っている時のエネルギーは
どれくらいなのか、1/2mv^2です。例えば車両重量を
1200kgとすると、0.5×1200×(50/3.6)^2=115926J=116kJくらいです。
ガソリンの低発熱量は43500kJ程度、比重を0.745、エンジンの
熱効率を35%とすると、ガソリン1Lのエネルギーは43500×0.745×0.35=11342kJ
です。
例えば、50km/hのエネルギー116kJはよく取れて70%とすると、
80kJくらい、ガソリンに換算すると、7ccですね。ガソリン1L=120円とすると、
120×0.007=0.84円くらいです。ということで1回の失敗ブレーキは1円以下です。
うまくいったブレーキと失敗ブレーキの差が4ccとすると、30kmの
走行で30km/lで走るとして、0.4%相当になります。燃費表示の0.1km/l分
相当になります。
こういった計算から考えるのが、間違った行動の積み重ねは燃費の
数値にとって痛いですが、1回ぐらいなら気にすることはないんじゃないか
ということです。1回程度間違った行動をしても小さなことだ、と
気にしないのがよいと思います。