燃費はどうやって決まるのか、という話があまりできて
いなかったと思いますが、タイヤ面で出す力とその上流に
分けて考えるのがわかりやすいと思います。
タイヤ面で出す力は、勾配の分や加減速もありますが、
走行抵抗をメインに考えるとよいと思います。
走行抵抗はころがり抵抗+空力抵抗です。
勾配や加減速をどう考えるか、というと、
燃費を考えるときに山の頂上からふもとに下って
燃費がよかった、逆に山登りをして燃費が悪かったと
いうのはナンセンスです。聞く人が期待している
燃費の話ではないでしょう。
しかし、その辺のことはあまり重要視されていないような
気もします。試乗記などで生の燃費値が書かれていたり
しますが、スタートゴールの標高差が書かれていることなど
まずありません。
いや、同じコースで比較しているからいいんだとか
言いますが、日が違えば天気も気温も違うのはもとより、
それを読んでいる人は、自分がそれを買ったらどんな
燃費になるのか?ということをイメージするのではないのか、と
思います。
だから、今回の試乗は生の燃費値はこうこうだけど、
こういう根拠でこういう補正をかけたから公称値はこうなんだよ、と
言ってほしいものです。
話を戻しますが、ということで、燃費はスタート=ゴールとして
測るのがよいと思います。そうすると停止状態でスタートして
ゴールも停止状態なので、加減速も積算値はゼロで、
勾配もゼロです。
途中の加減速で増えたり減ったりする分は、それにかかる
税金は払いますが、収支はプラマイゼロというような考えかたです。
プラスはもちろん、マイナスにも税金がかかるので、なるべく
プラマイはない方がいいです。
しかし、勾配はそうとも言えず、車自体がしっかり加速した方が
かえって効率がよいという面もあるので、平地の燃費の方が
いいとは言えないです。