燃費のよい走り方ですが、現在地からある地点に行くために
最も燃費よく走る方法は、走行抵抗から言うと、
何回かにわけて書きましたように、できるだけ遅く、加減速は
しないで走ることになります。
つまり、市街地走行で言うと、信号になるべくひっかからないように
なるべく遅く走るということになります。ただし、ハイブリッド車でも
12V系の消費がありますので、カメの歩みではいけなくて、
ある程度はスピードを出さないといけません。
この、ある程度というのはどれくらいでしょうか・・・
ちょっと簡単に考えてみます。走行抵抗の式F=0.032v^2+90の
車の場合、例えば30km/hと60km/hでは必要なパワー、すなわち
仕事率は30km/h=8.3m/s、60km/h=16.6m/sなので、
それぞれ(0.032*30*30+90)*8.3、(0.032*60*60+90)*16.6と
なって、約1kWと約3.4kWとなります。
30km/hで走ると60km/hの倍時間がかかるので、12V系消費が0.7kW
以上なら、60km/hの方が燃費がよくなりそうですね。ロスとか効率を
考慮しないで、の話ですが。
12V系消費はだいたい0.2-0.3kW程度なので30km/hの方が
燃費がよさそうです。結果から言うと、燃費が一番よい速度というのは
こんな速度では走ってられん、というほど遅い速度のことが多いようです。