ハイブリッドシステムの使い方(7) | MAC AUTO PARTS

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ハイブリッドシステムの使い方(7)

前回の続きですが、ある時運転手がアクセルを踏んだとき、

エンジンパワーはどのように決まるか、ですが、

ちょっとややこしい図ですが、10kWのパワーが欲しいとすると、

図の10kWのライン、これは等パワーラインで、エンジンマップの

10kWの点を結んだものです。

一方、太い破線が最高熱効率線です。動作点は最高熱効率線と

等パワーラインの交点になります。それ以外の点を選ぶ理由はありませんので。

 

で、☆印が熱効率が最高になる点、ηemaxですので、ここに達するまでは

パワーを足してもいいのではないかという考え方でパワーの上乗せを

します。

 

熱効率的には上乗せをした方がいいですが、充電と後にEVでの放電が

セットでありますので、その出し入れの分の損失、伝達効率の悪化と

差し引きしてプラスでないと、やる価値はないです。

あと、例えば下り気味の道で、もともとSOC収支が間に合ってるような

状態では、ここで充電してしまうと、後からの回生が入らないともったいないと

いう考えもあります。ですので、充電した方がいいとは限りません。

 

まあただ、基本的には上乗せすることが多いです。それだけηemaxの

価値が高いということだと思われます。

 

それで、元々20kW以上の時はどうするか、ですが、これは上乗せの

ニーズはだいぶ低くなりまして、充電しないという選択もありますし、

あるいは☆印より多い要求はアシストしてしまうという考えもあります。