エンブレの様子を再度示します。
こんな感じで、現在出力軸に-19Nmのマイナストルクが出ています。
この状態でバッテリ電流がゼロ(かプラス)であればOKです。
バッテリーパワー(バッテリー電流×電圧)は発電モータパワー+駆動モータパワーです。
発電モータパワーは発電モータトルク×回転数
駆動モータパワーは駆動モータトルク×回転数
です。
では、実際に数字を出して計算してみます。仮に、エンジンは1000rpm、
駆動モータは500rpmとしてみます。
発電モータ回転数は三角形の相似の法則より、(1000-500)×10/3+500=2167rpmです。
こんな感じですね。
それで上の図に戻って、
駆動モータトルクは-発電モータパワー/駆動モータ回転数なので、
-2166*6/500=-26Nm
となります。ということで、バッテリー電流ゼロ(もしくはプラス)で合計-40Nmまでの
エンブレトルクを出すことができます。
それは当然ながらエンジンパワーと一致しています。
つまり、-20×1000=-40×500
ということです。エンジンで出したものがめぐりめぐって出力軸で出るということです。
めぐりはしますが、使途不明金や、空から降ってきたパワーはないので
つじつまが合うということです。これは1モータでもシリーズHVでも同じことです。
エンジンが出した正/負パワーは、バッテリーパワーゼロの場合
出力軸にそのまま出るということです。とりあえず覚えておいて、疑問があれば
数字を例に出して計算してみるとわかります。