https://www.webcartop.jp/2017/10/160820
ハイブリッド車の「Bレンジ」は何のためにある、という記事ですが、
Bレンジはアクセルオフでの減速トルクが大きくなるので、
減速力が足りず、Dレンジ+ブレーキはいやだ、という時に使います。
燃費を考えるとどうなるか、ですが、
THS車は駆動モータの減速トルクはDよりBの方が(マイナス方向に)大きくなります。
ですので、回生量が増えるのですが、そのエネルギーの一部をエンジン空回しに
使うので、さほどバッテリーの充電パワーは増えません。
ですので、大トルクを出しながら、あまり充電したくない時はBレンジがよいです。
それはどんな時かというと、山道の下り坂でBレンジでも満充電になる時はBレンジがよいです。
図に表すとこんな感じです。山の頂上から下る時、図のようなSOCになります。
Dレンジ+回生ブレーキとBレンジで、同じ減速力を出すと、前者の方が回生量が多いので
(Bレンジはエンジンを吹き上げる分回生量が減る)
SOCの上がり方が速いです。すぐに満充電になります。
THSは満充電になるとエンジンが止まりません(停車すると止まりますが)
ということで、赤丸の部分はEVせず、アイドリングとかになったりするので燃料がもったいないです。
一方Bレンジは満充電になる時期が遅いので、赤丸状態になるのを遅らせられます。
ですので、Bレンジでも満充電になる下り坂はBレンジにした方が燃費がよくなります。
Dレンジの途中の青丸は、下りの途中のちょっとした上りとかでSOCを減らせるとEV走行が
復活するという意味で書きました。
あと、カートップの記事中で、ノートe-POWERはBレンジの方が燃費がよいと
書いていますが、基本的に回生はしない方がいいので、Dレンジ+ブレーキとBレンジで
同じ減速をするのであればBレンジの方がいい、という言い方の方がよいかと思いました。
でも、そう書くと回りくどくなり、特にノートe-POWERを持っていない人は訳がわからないでしょう。
言いたいことをうまく表すのは難しいものです。