https://www.autohome.com.cn/user/201805/916368.html
いろいろな車情報を見るようにしていますが、中国での面白い記事を
紹介させていただきます。まずはざっと見て欲しいのですが、と言っても中国語は
わからない人が多いと思うので、図だけでも目を通してください。
何が書いてあるかと言うと、急速充電すると航続距離が短くなるという
噂があるので、本当かどうか確かめるということで、三元系電池と
リン酸鉄電池のEVで、急速充電、普通充電で満充電後、同じコースを
走って残り航続距離がどうなるか調べるというものです。
結果は、電池の種類に関係なく、急速充電が短くなるというもの
でしたが、急速充電で50A程度充電している状態で充電を中止して
SOCが100%になっているのであれば、普通充電でつめ込んだ方が
充電量は多いのは当然では、と思います。
となると、SOCとは何?という話になります。SOCとOCVには相関があって、
充電して、SOC100%になるようなOCVになった時のSOCを100%、放電して、
SOC0%になるようなOCVになった時のSOCを0%と呼びますが、
HV、EV、PHVの場合は必ずしも、そうではありません。
ユーザーに見せるSOCというのがあって、SOC10%-90%までを使っているのを
意図的に示さずにSOC0-100%と表示するような感じです。プリウスPHVなど
そういう感じで、SOC0-100%を使うように表示していながら、実際はそうではありません。
いろいろ理由はあるとは思いますが、まあ、ユーザーから文句が出るのでしょうね。
「俺が金を出して買った電池の端から端まで使わせろ」と言う人もいるでしょう。
先駆者が常識を決めてしまうというようなものもあって、日本ではEVは急速充電では
80%にしかなりませんし、お代わりしても90%程度だったと思います。でも、中国では
終わった時に100%になっていなくても100%と表示しておかないと苦情が出るとか、
何回もお代わりされるとか何か中国ゆえの問題があるのかな、とか思いました。
後半には、急速充電するとセル間の容量ばらつきが出やすいから満充電になりにくい
というようなことが書いていましたが、それは今回の理由としては、ちょっと違うのかなと思いました。